セルジュ・マーシェニコフ―繊細な筆致、慈しみに満ちたまなざし

突然ですが、わたしは芸術作品に一目惚れをすることの多い人間です。とんでもなく好みな絵や写真をみつけてしまったが最後、画集や写真集を必死になって探しだし(作者が海外の方だと意外と大変なんですよね……)、お財布の危機もなんのその、一直線に向かうはレジ。今回紹介させていただくSergey Marshennikov(セルジュ・マーシェニコフ)についても、そのお決まりの流れを辿りました。

セルジュ・マーシェニコフは、ロシアのウファ出身の画家であり、1971年生まれで現在も精力的に活動なさっている方ですが、まるでルネサンス期のもののような品のある絵を描かれます。彼の作品のほとんどは(もしかするとすべてなのかもしれません)裸、あるいは薄布やゆったりとした衣服をまとった少女や若い女性を描いたもの。眠っている姿が描かれることも多く、慈しみが滲みでるような筆致や彼女たちの安らいだ寝顔は、以前リヒテンシュタイン展の記事で紹介させていただいた、フリードリヒ・フォン・アメリングの「マリー・フランツィスカ・リヒテンシュタイン侯女2歳の肖像」をどことなく彷彿とさせます(一目惚れの連鎖……)。

Art Masters 97 Sergey Marshennikov / Dirk Stursberg / Createspace / 2014
Art Masters 97 Sergey Marshennikov / Dirk Stursberg / Createspace / 2014

彼の画はネット上で閲覧できるものも多くありますが(TumblrInstagram)、これはぜひとも紙媒体で手元に置いておきたい、と画集を探していてみつけたのが、写真の『Art Masters 97 Sergey Marshennikov』。どうやら1冊ごとに1人の画家の作品を特集していくシリーズであるらしく、解説や作者略歴などに割かれているページがほぼないため、見た目の薄さに反して内容にはかなりのボリュームがあります。お値段も控えめなので、わたしのような一目惚れ衝動に抗えないタイプにとってはとてもありがたい1冊。

ゆっくりページを捲りつつ、美しいものが手元にあると、それだけで幸福で満たされるなあ、としみじみ思う今日この頃です。

当店では、画集・写真集の買い取り大歓迎です。出張買取も承りますので、お気軽にお問い合わせください

『1000ブリキのおもちゃコレクション』

ブリキおもちゃ博物館の館長や『開運! なんでも鑑定団』でも有名な北原照久さんのコレクションの本です。年代など最低限の説明だけで、ただひたすらに大量のブリキのおもちゃの写真が掲載されています。

リアルな飛行機や車があったり、作業をしている職人さんの人形などちょっと不思議な物まであって見ていて全然飽きません。ロボットも可愛いデザインの物が多いですね。ブリキのおもちゃは手に入れようとすると結構高かったりするので、この本で満喫したいと思います。

ブリキ2

ブリキ3

1000ブリキのおもちゃコレクション / 北原照久・清水行雄 / タッシェンジャパン / 2002
1000ブリキのおもちゃコレクション / 北原照久・清水行雄 / タッシェンジャパン / 2002

当店では、昭和や懐古趣味に関する書籍も取り扱っております。ぜひご来店くださいませ。

『MEKURU』―みんなのキョンキョン 誰も知らない小泉今日子

少し前のことですが何気なく見たインターネットのニュースで、カルチャー誌『MEKURU』の小泉今日子特集号が売れに売れ、書店から在庫がなくなり販売元で嬉しい悲鳴を上げている、という記事が目に飛び込んできました。ここ数年では「あまちゃん」の春子さんのイメージが強いかと思いますが、昔から「キョンキョン」のことが気になる存在だった店員Kは慌てて増刷分を予約注文、しばらく待ったのち無事手に入れることができたのでした。

MEKURU 全体
MEKURU VOL.07 / ギャンビットパブリッシング / 2016.2.4

内容はというと自宅でのショットや本人のロングインタビュー、そしてキョンキョンとゆかりのある作家や俳優仲間・歴代ディレクターなど総勢27名からのコメントが寄せられてるのですが、どのひとからも彼女への信頼や愛情で溢れていて、小さい頃から勝手に感じていた、懐の大きさだったりいつも自然体で嘘がないという印象は間違ってなかったんだなということが改めて感じられ、ますます大好きに。

3冊
エッセイストとしても一流です。

ちなみにこの『MEKURU』というカルチャー誌は2013年に創刊したまだ新しい雑誌で、社員わずか5人という少数精鋭の出版事業部だそう。この出版不況といわれる時代にすごいぞ!と称賛を送りたい!ここ最近はあまり雑誌やムック本を買わなくなってきたのですが、この雑誌がこれからどんな特集を組んでいくのか気になる存在となりそうです。

草古堂では人気のタレントさんの特集雑誌なども多数取り扱っております。ぜひご来店下さいませ。

アニメ『カードキャプターさくら』再放送開始!!

4月6日より、BSプレミアムにて毎週水曜日18:00~アニメ『カードキャプターさくら』の再放送が始まりました!!

かなり前の記事でも一度触れた、「なかよし60周年記念企画」によって引き起こされているカードキャプターさくらリバイバル。長らく入手困難となっていた『クロウカードセット』が復刻され、『カードキャプターさくら』の連載開始20周年が重なったことにより原作者CLAMP先生による自選イラスト集も発売、ついにはTwitterに「カードキャプターさくら」公式アカウントまで開設されるという驚きの展開に!! まさか、2016年になってこんなことが起こるとは……。さらに、噂によると近々『なかよし』本誌に描き下ろしの読み切りが掲載されるとのことで、長年のファンとして感極まっております。

カードキャプターさくら 連載開始20周年記念 イラスト集 / CLAMP / 講談社 / 2016
カードキャプターさくら 連載開始20周年記念 イラスト集 / CLAMP / 講談社 / 2016

ちなみに、現在アニメイトカフェさんにて「カードキャプターさくらカフェ」が開催されていて、そちらでは熾烈なチケット争奪戦が起こっています。わたしは運良く席をとることができたので、さくらファンの友人と近日中に行ってまいります!! 私事で恐縮ですが、あまりに楽しみで浮かれているのでつい書いてしまいました……。カフェの感想でもうひとつ記事を書きかねない勢いです。さすがに自重しますよ!!

『カードキャプターさくら』は、「魔法少女もの」のエンターテイメント性を有しているのと同時に、いろいろな形の「愛」あるいは「恋」を描き出した作品でもあります(アニメ版ではやや控えめな描写になっていたりもするので、ぜひ原作を読んでいただきたいところ)。これは『セーラームーン』にもいえることで、今の20代、いわゆる「セーラームーン世代」および「カードキャプターさくら世代」にLGBTその他さまざまな性的マイノリティを〈あたりまえにそこにあるもの〉として自然に受け入れている人が(比較的、ではありますが)多いのはこの2作品の影響が強いのではないかとネットの一部でいわれているほど。再放送によって生まれるであろう新たな「カードキャプターさくら世代」の子達が、ストーリーを楽しみキャラクターに憧れながら、同じようにそのメッセージを受け取って、大人になってもその温かな態度を忘れることのないように祈りたいと思います。

当店では、『カードキャプターさくら』や『美少女戦士セーラームーン』といった名作少女漫画やその関連書籍の買い取り大歓迎です。原作コミックをお出しになる際は、ぜひ全巻セットで!! 出張買取も行っていますので、お気軽にお問い合わせください

入荷情報:『アンと青春』―奥深い和菓子の世界―

デパ地下の和菓子店「みつ屋」を舞台にした人気作『和菓子のアン』の続編、『アンと青春』が幕張店に入荷しました。世界的ベストセラー『赤毛のアン』の続編と一文違いなのは(ちなみにあちらはアン「の」青春です)当然狙ってのことでしょう 笑。

アンと青春 / 坂木司 / 光文社 / 2016

ちょっぴりふっくら気味の主人公、食べるの大好き「アンちゃん」こと梅本杏子が、アンちゃんを温かく見守り導いてくれる個性豊かな店員さんたちや、和菓子に込められた深い意味合いを通じて、来店したお客さまのちょっとした謎を解いたり、時には叱られて落ち込んだりしながら成長していく「お仕事ミステリー」ですが、作者の坂木司さんにかかるとどんなエピソードでも全体的にほんわかムードで安心して読み進められます。たまにダークなお話を読んだ際に面白いと思うと同時に疲れてしまうことがありますが、そんな時は坂木作品を読めばほっとできること請け合いです。

和菓子には一つ一つ物語があって、季節ごとに品が変わります。今回は貝合わせを模した『蛤』、桃の節句にちなんだ『桃』、流しびなを模した『曲水』などといった、なんとも雅なお菓子が登場します。これらの素晴しい和菓子も、想像力が追いつかなくてどんな見た目なんだろう!? と歯がゆく感じることもあるので、そんなときはこちらを合わせて読むと相乗効果で楽しいです。

アンと青春2
和菓子のアン 全3巻/ 猪狩そよ子 / 花とゆめコミックス

当店では小説などの単行本の買取りも行っております。文庫本になるとどうしても元の単行本の値が下がってしまうので、ぜひお早めにお売りいただくことをお勧めいたします! どうぞお気軽にご相談、お問合せください!