『都電が走った街 今昔 2』

この本では都電が走っていた昭和40年頃の写真とそれから約30年後の平成10年に同じ場所から撮った写真を対比して解説しています。100ヶ所以上の写真が掲載されているのですが、大きく変わっている場所とあまり変わっていない場所とがあって興味深いです。昭和40年代の風景は雰囲気があっていいですね。今、この本を持って同じ場所に行って写真を撮って、また大きく変わった町並みを発見するのも面白そうですね。

都電が走った街今昔2 / 林順信 / JTB / 1988
都電が走った街今昔2 / 林順信 / JTB / 1988

当店では、電車や建築などの本も取り扱っております。ぜひご来店くださいませ。

『建築家たちのヴィクトリア朝 ゴシック復興の世紀』

19世紀のイギリスの代表的建築家15人について書かれたエッセイです。15人それぞれの生き方やどんな建物を設計をしたのかが分かりやすく記載されています。その中でもチャールズ・バリーの設計した英国国会議事堂はテレビの映像で見たことがあったので特に興味深かったです。他にも宮殿や教会や個人の邸宅なども解説されていますが、どれもモダンで美しいです。日本の明治維新の時に英国の建築家を招いて近代化を図ったという事なので今でも憧れのデザインなのかもしれませんね。

建築家たちのヴィクトリア朝 ゴシック復興の世紀 / 鈴木博之 / 平凡社 / 1991
建築家たちのヴィクトリア朝 ゴシック復興の世紀 / 鈴木博之 / 平凡社 / 1991

当店では、建築や美術などの書籍も扱っております。ぜひご来店くださいませ。

『森崎書店の日々』

新刊書店・古書店に限らず書店が舞台となっている物語を見つけると自然と手にとっている気がします。やはり実際に勤めているといわゆる書店「あるある」なんかも見つけられて楽しいのと、作中で必ず何かしらの本を紹介してくれるのでブックガイドの役目も果たしてくれます。

森崎書店
森崎書店の日々 / 八木沢里志 / 小学館 / 2010

この『森崎書店の日々』も古書店が舞台の一冊です。主人公である貴子は結婚も意識していた恋人から突然別れを告げられ、職場恋愛であったため仕事も失い失意のどん底に陥っていたところ、本の街・神保町で古書店を経営する叔父サトルから「店に住み込んで、仕事を手伝ってほしい」という申し出を受けます。

飄々としてどこか風変わりなサトルとの同居生活は戸惑いながらのスタートでしたが、本をこよなく愛し活き活きと働くサトルや神保町に集まる個性的な人びととの交流を通して徐々に自分を取り戻していきます。

女の子の王道成長ストーリーとも言えるのですが、登場人物が皆とても魅力的で(特にとある事情で失踪していたサトルの妻桃子さんがいい味を出してます)、日常生活をゆったり丁寧に描かれているので何度でも読み返したくなる作品です。

カバーは映画化時のものですが、サトルの雰囲気に内藤剛志さんはぴったりです! 配役を決めた人は偉いです 笑

当店ではブックガイドをはじめ本にまつわる本の買取大歓迎です。お気軽にお問い合わせください

『日本絶景街道』

この本は絶景を自動車で見てまわる為のガイドブックで、写真だけではなく絶景スポットまでのルートガイドも載っています。もちろん写真の方もたくさん載っていてどの場所も美しい景色が堪能できます。

日本絶景街道3

絶景街道とタイトルにあるように、道と両側に立ち並ぶ白樺並木が美しい北海道の「八雲町パノラマロード」や「東京湾アクアライン」など道路自体がスポットになっている場所も紹介されています。自然の美しさも素晴らしいですが、人工物の美しさもいいですよね。千葉県のスポットとして載っている「京葉工業地帯」は工場萌えで人気がありますよね。店員Sも好きなので今度行って来ようと思っています。

日本絶景街道 / 須藤英一 / 大泉書店 / 2012
日本絶景街道 / 須藤英一 / 大泉書店 / 2012

当店では、ガイドブックや旅行記・紀行本なども取り扱っております。ぜひご来店くださいませ。

エンデのメモ箱、宝箱

ミヒャエル・エンデ。子どものころに、図書館や学校の図書室に繰りかえし足をはこばれた方には、とても懐かしく思いだされる名であろうと思います。あの分厚い『はてしない物語』を、時間をわすれて読みふけったりしませんでした?

『はてしない物語』や『モモ』の作者として、本好きな子どもたちのまえに現れる彼には、書斎においた箱に演劇の入場券や請求書といったものから小説の書きだし、ながい論文にいたるまで、さまざまな紙をつっこんでおく癖があったそうです。

今回紹介させていただく『エンデのメモ箱』は、そんな彼の作品のファンにとっては宝箱のような箱のなかから選りすぐった、メモや創作ノート、詩や批評、インタビューや手紙などとっておきの短編を1冊にまとめたもの。エンデがいかに多様な方面に興味関心を抱いていたか、そしてそれがどのように彼の作品に反映されているか、読者にしみじみと感じさせる、そんな本です。

エンデのメモ箱 / ミヒャエル・エンデ 訳・田村都志夫 / 岩波書店 / 2013
エンデのメモ箱 / ミヒャエル・エンデ 訳・田村都志夫 / 岩波書店 / 2013

ざっと目次に目を通してみても、「愛読者への四十四の問い」「亀」「芸術界の天才志望者への助言」「魔法使いの弟子のみなさんに警告」「永遠に幼きものについて」「世界を説明しようとする者への手紙」などなど、タイトルだけで興味をかきたてるものばかり。どれも一筋縄ではいかず、それぞれにエンデの洞察力やユーモア、そして優しくて意地悪なグロテスクさがうかがわれます。

個人的にとくに印象深かったのは、さきに挙げた「愛読者への四十四の問い」。天使や悪魔や奇跡について聖書は語りますが、それでは聖書はファンタジー文学に属するのでしょうか?  、詩を“理解した”というとき、それはどのようなことなのでしょうか? といった調子で、タイトル通り四十四の問いが並べられたものです。ひとつの問いをかけられるたびにどこかぎくっとしてしまい、その緊張が最後の問いでほぐされると同時に「してやられた!! 」と叫びたくなります。どんな問いかは、読んでみてのお楽しみ。

当店では、ミヒャエル・エンデの著作やその関連書籍の買い取り大歓迎です。出張買取も承りますので、お気軽にお問い合わせください