『森崎書店の日々』

新刊書店・古書店に限らず書店が舞台となっている物語を見つけると自然と手にとっている気がします。やはり実際に勤めているといわゆる書店「あるある」なんかも見つけられて楽しいのと、作中で必ず何かしらの本を紹介してくれるのでブックガイドの役目も果たしてくれます。

森崎書店
森崎書店の日々 / 八木沢里志 / 小学館 / 2010

この『森崎書店の日々』も古書店が舞台の一冊です。主人公である貴子は結婚も意識していた恋人から突然別れを告げられ、職場恋愛であったため仕事も失い失意のどん底に陥っていたところ、本の街・神保町で古書店を経営する叔父サトルから「店に住み込んで、仕事を手伝ってほしい」という申し出を受けます。

飄々としてどこか風変わりなサトルとの同居生活は戸惑いながらのスタートでしたが、本をこよなく愛し活き活きと働くサトルや神保町に集まる個性的な人びととの交流を通して徐々に自分を取り戻していきます。

女の子の王道成長ストーリーとも言えるのですが、登場人物が皆とても魅力的で(特にとある事情で失踪していたサトルの妻桃子さんがいい味を出してます)、日常生活をゆったり丁寧に描かれているので何度でも読み返したくなる作品です。

カバーは映画化時のものですが、サトルの雰囲気に内藤剛志さんはぴったりです! 配役を決めた人は偉いです 笑

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