入荷情報:演歌、懐メロCDいろいろ

島津亜矢さん、越路吹雪さんなど演歌やシャンソン、歌謡曲のCDがまとめて入荷いたしました。このジャンルのCDは手放さない方が多いのか、なかなか入ってこないので大変ありがたいです。店員Kの両親も音楽といえば演歌、という感じですが手持ちのCDは1枚たりとも手放す気配はないです笑。

今回入荷の中で個人的におすすめはこちら。

演歌2
ちあきなおみ / 大全集~黄昏のビギン~ / 2000 (「喝采」はいつ聴いてもシビれます)

今は音楽を聴くといえばパソコンやiPodに入れたり、便利なツールが色々あるのでCD本体で聴くというのをほとんどしなくなってしまいました。同じ音楽ですがなんとなくCDを通して聴く方が音楽と向き合ってるような気がします。そういえば歌詞カードをじっくり読み込むっていうのも最近しなくなったなあ……。いけないいけない。

当店では演歌や歌謡曲など懐メロCDの買取大歓迎です!お気軽にお問い合わせください

入荷情報 : 絵本『ガリバーの冒険』―井上ひさしさんを探そう!―

スウィフトの『ガリバー旅行記』といえば誰もが知っている世界的な物語ですが、こちらは小説家・劇作家・放送作家でもある井上ひさしさんが文章を、「旅の絵本」シリーズなどで国内外の数多くの賞を受賞している安野光雅さんが挿絵という贅沢なコンビでの『ガリバーの冒険』です。初版は1969年。安野さん自身もこの本の存在を忘れていたそうですが本棚の奥からひょっこり発見され、井上さんが亡くなられて2年目の春、43年の時を経て無事復刊されました。

ガリバーの冒険 / 井上ひさし 文、安野光雅 絵 / 文藝春秋 / 2012
ガリバーの冒険 / 井上ひさし 文、安野光雅 絵 / 文藝春秋 / 2012

安野さんのどこかほっとするような優しい水彩画のタッチは、どれも額に入れて飾っておきたいような場面ばかりです。ですが一番の見所?と言っても過言?ではないのは、帯にもありますが井上ひさしソックリさんが物語のそこかしこにちゃっかり入り込んでいるところです。一人だけ東洋人な彼は明らかに浮いていて微笑ましい 笑。(王様の左隣です。念の為)

物語にまぎれこむ井上ひさし

こちらはかなり分かりやすい登場ですが、意外なトコロにいたりするのでぜひお手にとって確かめてみていただきたいです。最後にはガリバーの顔までも……!? 

当店ではさまざまな児童書や絵本も取り扱っております。ぜひご来店くださいませ。

入荷情報:『アンと青春』―奥深い和菓子の世界―

デパ地下の和菓子店「みつ屋」を舞台にした人気作『和菓子のアン』の続編、『アンと青春』が幕張店に入荷しました。世界的ベストセラー『赤毛のアン』の続編と一文違いなのは(ちなみにあちらはアン「の」青春です)当然狙ってのことでしょう 笑。

アンと青春 / 坂木司 / 光文社 / 2016

ちょっぴりふっくら気味の主人公、食べるの大好き「アンちゃん」こと梅本杏子が、アンちゃんを温かく見守り導いてくれる個性豊かな店員さんたちや、和菓子に込められた深い意味合いを通じて、来店したお客さまのちょっとした謎を解いたり、時には叱られて落ち込んだりしながら成長していく「お仕事ミステリー」ですが、作者の坂木司さんにかかるとどんなエピソードでも全体的にほんわかムードで安心して読み進められます。たまにダークなお話を読んだ際に面白いと思うと同時に疲れてしまうことがありますが、そんな時は坂木作品を読めばほっとできること請け合いです。

和菓子には一つ一つ物語があって、季節ごとに品が変わります。今回は貝合わせを模した『蛤』、桃の節句にちなんだ『桃』、流しびなを模した『曲水』などといった、なんとも雅なお菓子が登場します。これらの素晴しい和菓子も、想像力が追いつかなくてどんな見た目なんだろう!? と歯がゆく感じることもあるので、そんなときはこちらを合わせて読むと相乗効果で楽しいです。

アンと青春2
和菓子のアン 全3巻/ 猪狩そよ子 / 花とゆめコミックス

当店では小説などの単行本の買取りも行っております。文庫本になるとどうしても元の単行本の値が下がってしまうので、ぜひお早めにお売りいただくことをお勧めいたします! どうぞお気軽にご相談、お問合せください!

薬食同源=食べものは薬そのもの

料理本がまとめて入荷しました。毎日の献立に迷った時の強い味方でもある料理の本は、当店でもやはり女性を中心に人気です。特に特価のワゴン内に並べたものは完売することもよくあります。

料理全体

ずらり並んだ今回入荷の料理本、ダイエットや健康に特化したものが多いです。その中でも個人的に気になったのがこちら。

食材力決定版
薬食同源 漢方医がすすめる食材力レシピ / 上田ゆき子 / 洋泉社 / 2013

漢方医がすすめる……という時点でもう興味をそそられます。題名にもありますが東洋医学には「薬食同源」という思想があり、それは食べものは薬そのもの、という考えだそうで薬だけ処方してもらっても食の乱れを直さないと症状は改善しないというもの。日本では薬=化学物質を想像するという理由で、「医食同源」という言葉に置き換わって広まったとのこと。それだけに著者は、食べものは薬そのものという意味がぼやけてしまったと危惧しています。

本書では人間の体を「気・血・水」の3つの要素で成り立っているとし、「気・血・水」の異常=「気虚・気滞・血虚・瘀血(おけつ)・水毒」という分類のもと、身体の不調に合わせて必要な食材やレシピを掲載しています。分かりやすいところで言えば「水毒」の代表的な症状である手足などのむくみは、体の水分調節がうまくいかず水分が体の中で流れずにあふれている状態とのこと。おすすめの食材はあずき・大根・うり類などなど。実は店員Kもむくみには悩まされているので積極的に摂りたいものです。

なんだか専門的な印象を受けるかもしれませんが、難しいのは最初の数ページだけで、とても見やすく通常の料理本と変わらず読んでいただけます。

レシピ

当店では、料理の本の買取り大歓迎です。どうぞお気軽にご相談、お問合せください!

『森崎書店の日々』

新刊書店・古書店に限らず書店が舞台となっている物語を見つけると自然と手にとっている気がします。やはり実際に勤めているといわゆる書店「あるある」なんかも見つけられて楽しいのと、作中で必ず何かしらの本を紹介してくれるのでブックガイドの役目も果たしてくれます。

森崎書店
森崎書店の日々 / 八木沢里志 / 小学館 / 2010

この『森崎書店の日々』も古書店が舞台の一冊です。主人公である貴子は結婚も意識していた恋人から突然別れを告げられ、職場恋愛であったため仕事も失い失意のどん底に陥っていたところ、本の街・神保町で古書店を経営する叔父サトルから「店に住み込んで、仕事を手伝ってほしい」という申し出を受けます。

飄々としてどこか風変わりなサトルとの同居生活は戸惑いながらのスタートでしたが、本をこよなく愛し活き活きと働くサトルや神保町に集まる個性的な人びととの交流を通して徐々に自分を取り戻していきます。

女の子の王道成長ストーリーとも言えるのですが、登場人物が皆とても魅力的で(特にとある事情で失踪していたサトルの妻桃子さんがいい味を出してます)、日常生活をゆったり丁寧に描かれているので何度でも読み返したくなる作品です。

カバーは映画化時のものですが、サトルの雰囲気に内藤剛志さんはぴったりです! 配役を決めた人は偉いです 笑

当店ではブックガイドをはじめ本にまつわる本の買取大歓迎です。お気軽にお問い合わせください