スウィフトの『ガリバー旅行記』といえば誰もが知っている世界的な物語ですが、こちらは小説家・劇作家・放送作家でもある井上ひさしさんが文章を、「旅の絵本」シリーズなどで国内外の数多くの賞を受賞している安野光雅さんが挿絵という贅沢なコンビでの『ガリバーの冒険』です。初版は1969年。安野さん自身もこの本の存在を忘れていたそうですが本棚の奥からひょっこり発見され、井上さんが亡くなられて2年目の春、43年の時を経て無事復刊されました。
安野さんのどこかほっとするような優しい水彩画のタッチは、どれも額に入れて飾っておきたいような場面ばかりです。ですが一番の見所?と言っても過言?ではないのは、帯にもありますが井上ひさしソックリさんが物語のそこかしこにちゃっかり入り込んでいるところです。一人だけ東洋人な彼は明らかに浮いていて微笑ましい 笑。(王様の左隣です。念の為)
こちらはかなり分かりやすい登場ですが、意外なトコロにいたりするのでぜひお手にとって確かめてみていただきたいです。最後にはガリバーの顔までも……!?
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