ふたりの動物学者による、動物への愛に溢れたユーモラスな二重奏。コンラート・ローレンツ『ソロモンの指環 動物行動学入門』

動物行動学の第一人者で、動物の"刷り込み"の研究で知られるコンラート・ローレンツの1949年刊行の名作です。 動物との微笑ましい交流と、動物の行動に見られる不思議さが描かれます。堅苦しさのない軽やかな文体で、エッセイのよ … 続きを読む ふたりの動物学者による、動物への愛に溢れたユーモラスな二重奏。コンラート・ローレンツ『ソロモンの指環 動物行動学入門』

「中島らも」「4時ですよ〜だ」「メンバメイコボルスミ11」にピンと来たら。岸政彦・柴崎友香『大阪』

中島らも、4時ですよ〜だ、阪神大震災、千日前、、、大阪のあの時代・あの場所を追体験しつつ、誰の人生にもある、けど普段は奥にしまっているような心の機微を思い出させてくれるエッセイです。 社会学者・小説家の岸政彦さんと、小説 … 続きを読む 「中島らも」「4時ですよ〜だ」「メンバメイコボルスミ11」にピンと来たら。岸政彦・柴崎友香『大阪』

かわいらしく、想像をふくらませる名タイトル! 遠藤寛子『算法少女』

実在する「算法少女」という江戸時代の書物は、とある父と娘により書かれた和算(当時の日本の数学)の書。この「算法少女」に着想を得た著者による、同じ「算法少女」というタイトルをつけた少年少女むけの時代小説です。児童文学なので … 続きを読む かわいらしく、想像をふくらませる名タイトル! 遠藤寛子『算法少女』

男らしさ云々より、とりあえず霊長類ってオモロい! 山極寿一『ゴリラに学ぶ男らしさ』

実際この本で「男らしさ」はつかめませんでしたが、「推しの霊長類」ができて動物園がより楽しくなります。※ちなみに私の推しはオランウータン、ボノボ、キツネザルです。 あらかじめ帯文等の内容紹介を読んだところ、この本は私にとっ … 続きを読む 男らしさ云々より、とりあえず霊長類ってオモロい! 山極寿一『ゴリラに学ぶ男らしさ』

孤立が先か、ため込みが先か。笹井恵里子『潜入・ゴミ屋敷 孤立社会が生む新しい病』

生前・遺品整理業者で実際に3年間はたらいたジャーナリスト・笹井恵理子さんによるルポです。内容は、壮絶なゴミ屋敷の整理体験記、「ためこみ症」に対する医師や専門家の見解、本人や家族へ向けた具体的な解決案、整理業者ではたらく方 … 続きを読む 孤立が先か、ため込みが先か。笹井恵里子『潜入・ゴミ屋敷 孤立社会が生む新しい病』