『図書館戦争』

現在、実写映画が公開されている『図書館戦争』です。映画版を先日観てきましたが、1作目に比べてアクションも多めになっていて主演の岡田准一さんも格好良かったです。ストーリーはメディア良化法が施行されている世界で、行き過ぎた武力による検閲もする特務機関と本の自由を守るために組織された図書隊との戦いをめぐる話です。ありえない設定の話で突っ込みどころも多いのですが、メディアを監視する法律というのはあり得るかもしれないと思ってしまいました。過激な描写や悪影響を及ぼす表現という事でどんどん取り締まられる世界は嫌ですね。そんな世界にはなって欲しくはないです。ただ、表現の自由と言って人を傷つけるというのもおかしいと思うのでそこは守らないといけませんね。

図書館戦争 / 有川浩 / 角川文庫 / 平成23年
図書館戦争 / 有川浩 / 角川文庫 / 平成23年

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『いちごの想い ハローキティ〈キティからのメッセージ〉』

ハローキティのイラストやグッズの写真やデザイナーの山口裕子さんのインタビューなどが載っている本です。ハローキティは色々なものとコラボをしているのは知っていましたが、この本でテレビやゴルフバッグなどまで発売していたのには吃驚しました! でも本当にシンプルなキャラクターですが、可愛いですよね〜。世界中にコレクターがいるのも分かります。これからもたくさんのグッズが出るんでしょうね!

いちごの想い
いちごの想い ハローキティ〈キティからのメッセージ〉/ 「いちごの想い」刊行委員会 / バジリコ / 2011

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『アルスラーン戦記』―戦記物の王道!!

『鋼の錬金術師』の荒川弘先生と、『銀河英雄伝説』の田中芳樹先生がタッグを組んだ、コミック版『アルスラーン戦記』。つい2週間ほど前まで、これを元にしたアニメ版が、日曜日5時からの枠で放送されていました。

アルスラーン戦記 第1巻 / 漫画・荒川弘 原作・田中芳樹 / 講談社 / 2014
アルスラーン戦記 第1巻 / 漫画・荒川弘 原作・田中芳樹 / 講談社 / 2014

1巻の巻末に収録されている両先生の対談のなかで荒川先生は、はじめて原作をお読みになったときのことを思い返して、『三国志』が好きだからかぐいぐい惹きこまれた、というようなことを仰っています。小野不由美先生の『十二国記』あたりがお好きな方にとっても、たまらない作品なのではないでしょうか。

作中の「正義」や「王」についての考え方に、どことなく『鋼の錬金術師』に通じるものを感じ、コミカライズをなさっているのが荒川先生でよかったなぁと思います。メディアミックスにありがちなぎこちなさがなくて、キャラクターがいきいきしている。

そして、読んでいてもっとも印象に残ったのは、軍師ナルサスから王太子アルスラーンに伝えられた「他人にも大切なものがある」「それを理解しないのは蛮人」という言葉。この言葉をしっかりと胸に留めておくだけで、さまざまな諍いが解決しますよね……。それが難しいのかもしれませんが。

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『暗殺の事典』

ジョン・F・ケネディや伊藤博文などの世界中で暗殺された人物が500名以上載っている本です。ケネディについては他の人物よりもページを使って詳しく記載されています。紀元前から20世紀まで本当に多くの人物が犠牲になっているのですね。キレイ事だと思いますが、血を流すこと無く解決して平和な世界になって欲しいです。

暗殺の事典 / カール・シファキス 関口篤訳 / 青土社 / 1993
暗殺の事典 / カール・シファキス 関口篤訳 / 青土社 / 1993

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百年文庫―全巻揃えたくなる美しさ

「百年文庫」。全100巻からなるこのアンソロジーは、それぞれの巻がタイトルに漢字一文字を戴いており、『嘘』なら宮沢賢治「革トランク」ほか1篇・与謝野晶子「嘘」ほか1篇・エロシェンコ「ある孤独な魂」ほか3篇というように、3人の作家の、漢字の意味やイメージに合う短編がいくつか収録されています。

百年文庫62 嘘 / 宮沢賢治・与謝野晶子・エロシェンコ / ポプラ社 / 2011
百年文庫62 嘘 / 宮沢賢治・与謝野晶子・エロシェンコ / ポプラ社 / 2011

漢字一文字をタイトルに、という斬新で素敵な思いつきもさることながら、作家を3つの星に見立て、星座を構成させるという発想には、心の底から感服させられました。こんなアイデア、どこから湧いてくるのでしょう?

さらにこのシリーズ、複数冊集めて番号通りに並べると、背表紙のタイトルの下にあるマークと帯の色がとても美しいグラデーションを織り上げるのです。書店や図書館に全巻並べられている様はまさに壮観、つい全巻揃えたくなってしまいます。カバーを外しても、その下にはオリジナルの版画が……。ほんとうに隅から隅までこだわった装丁で、眺めているだけでも幸せな気持ちになれます。

100冊集めるのは、お財布的になかなか厳しいものがありますが、いつかは全巻揃えてみたいものです。

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