『鋼の錬金術師』の荒川弘先生と、『銀河英雄伝説』の田中芳樹先生がタッグを組んだ、コミック版『アルスラーン戦記』。つい2週間ほど前まで、これを元にしたアニメ版が、日曜日5時からの枠で放送されていました。
1巻の巻末に収録されている両先生の対談のなかで荒川先生は、はじめて原作をお読みになったときのことを思い返して、『三国志』が好きだからかぐいぐい惹きこまれた、というようなことを仰っています。小野不由美先生の『十二国記』あたりがお好きな方にとっても、たまらない作品なのではないでしょうか。
作中の「正義」や「王」についての考え方に、どことなく『鋼の錬金術師』に通じるものを感じ、コミカライズをなさっているのが荒川先生でよかったなぁと思います。メディアミックスにありがちなぎこちなさがなくて、キャラクターがいきいきしている。
そして、読んでいてもっとも印象に残ったのは、軍師ナルサスから王太子アルスラーンに伝えられた「他人にも大切なものがある」「それを理解しないのは蛮人」という言葉。この言葉をしっかりと胸に留めておくだけで、さまざまな諍いが解決しますよね……。それが難しいのかもしれませんが。
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