半藤一利編『昭和史探索 一九二六‐四五』

『昭和史』や『ノモンハンの夏』などの著者の半藤一利が、昭和元年から太平洋戦争終戦までの史料を選び抜き、一年ごとに解説を書き下ろした本です。戦前、戦中の大きな流れをまとめた興味深い資料ですね。

この時代は学校で学んでも詳しくは知らない事ばかりなので、戦争があったということを忘れないためにもこのような本は読んでおくべきなのだと思います。

昭和史探索 一九二六‐四五 全6巻 / 半藤一利 / ちくま文庫 / 2006
昭和史探索 一九二六‐四五 全6巻 / 半藤一利 / ちくま文庫 / 2006

当店では、日本史や世界史の単行本、文庫の買取大歓迎です。どうぞお気軽にご相談、お問合せください!

古本屋さんの木箱

古本屋に行くと店内や店先で本が詰まった木箱に出会います。その木箱達は型や材質の違い、塗られた色や開いた穴などよって古本屋さんそれぞれの個性になっていきます。自分も店舗用や古本市用などにいろいろな木箱を作りましたが「これだ!」という木箱をまだ作れていません。たかが木箱ですがとてもとても奥が深いのです!

LPレコードと木箱
LPレコードと木箱

みなさんも古本屋に立ち寄ることがありましたら木箱を気にして見てみてください、個性があって楽しいですよ!

音楽と人生と娘たち

一年ほど前、池袋のジュンク堂書店。話題の本コーナーに平積みにされていた多くの本の中、一際わたしの目を引いたのが『ピエタ』の文庫本でした。世界史の資料集で初めて見てから惹かれ続けているミケランジェロ作の像と、タイトルが同じだったからでしょうか。「ピエタ」はイタリア語で「哀れみ・慈悲」を表します。

ピエタ / 大島真寿美 / ポプラ社 / 2014
ピエタ / 大島真寿美 / ポプラ社 / 2014

この小説は、作曲家ヴィヴァルディに師事し、音楽と共に育った孤児の娘を主人公として、その娘に関わるさまざまな人々の人生を優しく描き出しながら進みます。文体は透き通って美しく、大きな事件などが起こるわけでもないのに読者をすっと物語に引き込んでゆくようです。ひとつひとつの言葉が丁寧に選びぬかれていて、深い余韻の残る締めといい、とても大切にしたくなる作品でした。

当店では、小説や文庫本の買取りを承っております。出張買取も行っていますので、お気軽にお問い合わせください

児童文学作家 松谷みよ子さん

児童文学作家の松谷みよ子さんが亡くなられたというニュースを見ました。1960年代から『いないいないばあ』など今も人気があり定番として読まれている作品を描いた方です。

ニュースの中では『モモちゃんとアカネちゃん』シリーズはそれまで児童文学ではタブーだった両親の離婚なども描いて発行部数620万部のロングセラーになった事、『私のアンネ=フランク』など過去の歴史に向き合った作品なども執筆された等々が解説されていました。本当にいろいろな作品を描かれた作家さんだったのですね。そして松谷さんが描かれた数多くの作品は亡くなられた後もずっと子供たちに読まれていくのだと思います。謹んでご冥福をお祈りいたします。

モモちゃんシリーズ他 / 松谷みよ子
モモちゃんシリーズ他 / 松谷みよ子

当店では、絵本、児童文学などの買取大歓迎ですのでどうぞお気軽にご相談、お問合せください!

図版に萌える

図版に萌えませんか? ワタシは萌えます。事典や技法書、そのほか専門書にはいろいろな図版が描かれており、ついついそのジャンルに興味がなくても仕事中に図版が現れると手が止まってしまいます。さまざまな設計図やバイクなどのパーツリストも萌え萌えですね! 描き方もフリーハンドのものからエッチングなどいろいろです。

図書館の製本 / 古野健雄 / 丸善 / 1957
図書館の製本 / 古野健雄 / 丸善 / 1957

当店では、図版が楽しい事典やパーツリストなどの出張買取大歓迎ですのでどうぞお気軽にご相談、お問合せください!