俳優、デザイナー、エッセイスト、映画監督……マルチ才人の頭のなかを覗きに『伊丹十三記念館』に行った

先日愛媛に行く機会があり、こんなチャンスはめったにないとばかりに、以前から行ってみたかった『伊丹十三記念館』へ行ってきました。愛媛県松山市は伊丹さんが高校時代を過ごした地であり、彼の父、伊丹万作の出身地です。松山の銘菓一六タルトのCMを製作・出演したことがきっかけで、のちの伊丹プロダクション社長・玉置泰さんと出逢い、彼の出資で映画監督デビュー作『お葬式』ができることも考えれば、松山の地がいかに伊丹さんと所縁があるかが分かるかと思います。

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伊丹十三記念館

松山の街を通る国道からわずかに外れた細い川のほとりに、突如としてシックでモダンな建造物が現れる。入口そばの車庫には伊丹さんの愛車ベントレー・コンチネンタルが。ここが伊丹十三記念館。異世界に訪れたようで、耳では聞こえるはずの国道そばの喧騒をすっぱり遮断させられるような、力のある佇まいでした。

僕が「イタミジューゾー」という言葉を知ったのは、小学校低学年の頃にTVで見た、ご存知大ヒット作『マルサの女』がきっかけでした。子どもだったので内容はハテナ? でしたが、宮本信子のおかっぱ頭が印象的で、有名なメインテーマも子供心に「へんてこな音楽だな」と思いつつ強烈に耳に残っていました。今考えると普段耳馴染みのない5拍子のリズムなんですが、当時幼かった僕といとこが、例のサックスのメロディーに勝手に歌詞を付けて歌っていたほど、実はキャッチーでよくできた楽曲だったんだなあと気付きました。 続きを読む 俳優、デザイナー、エッセイスト、映画監督……マルチ才人の頭のなかを覗きに『伊丹十三記念館』に行った

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投稿者:

店員T

基本なんでも広く浅く。たまに楽器も触ります。