"安物買いの銭失い"。私のためにあるような言葉ですが、小さな負担でちょこちょこ買い物をすると、購買欲を満たせてドーパミンが出る回数が多くなるのでついついやってしまうのです。ましてや今はワンクリックで買い物ができ、最短で翌日に届く。よくよく考えたら恐ろしいことですよ。私の子供の頃ではありえなかった。
バスタオルが古くなって水を吸わなくなってきたと思ったらバスタオルのセットを、100円ショップに入ってたまたま見つけた可愛い小皿を、ドラッグストアのPOPの宣伝につられてサプリメントを…… と誘惑に抗えない私ですが、今回は古本屋でタイトルにつられて買ったこの本、中野翠著のエッセイ『千円贅沢』をご紹介します。
エッセイスト・コラムニストの中野翠さんが、およそ千円で今まで買ってきたちょこちょこした戦利品が1つにつき3ページほど、買う時の顛末などをふくめて紹介されています。中野さんが少女のようなときめきを感じて購入するも、その後急激に飽きたり、逆に一生モノになったりする様子を面白おかしく読み進めることができます。
高級チョコレート、ウイスキーボンボン、お香立て、ガラスの箸置き、備長炭、おしゃれなメガネ拭き、ポチ袋、タトゥーシール、琥珀のブレスレット、こけし、昔の子ども茶碗、歌舞伎トランプ、etc、etc…… 食べ物から雑貨、装飾品、実用的なものまで、中野翠さんの小さな幸せが、カタログを眺めるようにも楽しめますし、買い物エッセイとしても楽しめます。私も今回は古本屋で、◯◯円贅沢を楽しみました。
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