大学の友人に、中野ブロードウェイが某夢の国より好きだという女性がいます。彼女と共に私もしばしば中野へ赴くのですが、この間ブロードウェイ内にある古書店でぶらりと一昔前の少女漫画コーナーを見て回っていたところ、萩尾望都の短編集を見つけました。とても装丁の美しい本で、うっかり一目惚れ。手にとってまっすぐレジへ。やっぱり書店はお財布の敵ですね……。
私が萩尾望都を知ったのは、その中野ブロードウェイ好きの友人に「店員Nは絶対に好きだと思う」と『ポーの一族』を勧められたことがきっかけでした。『ポーの一族』を読んだ時点で萩尾望都のセリフ回しや登場人物、世界観の魅力にとり憑かれ、続いて貸してもらった『アメリカン・パイ』でとどめを刺され……。
その後狂ったように萩尾作品を読み漁り、一生の宝物となるようないくつもの作品たちと出会うことができましたが、中でも五本の指に入るくらい好きなのが『ゴールデン・ライラック』。私が一目惚れして買った『萩尾望都—愛の宝石—』には、この『ゴールデン・ライラック』の冒頭がカラーで掲載されていて、もう感激でした。
当店では、少女漫画などの買取りを承っております。出張買取も行っていますので、お気軽にお問い合わせください。