戦前・戦後の日本歌謡界を彩ったSPレコード


いや春ですね、すっかり春らしい陽気に包まれてついつい鼻歌が出てしまいそうです。重苦しい上着など捨てて、春の空に向かって元気いっぱいに歌いあげましょう! サン、ハイ!

楽し都~、恋の都~♪ 夢の~パラダイス~よォ、花の東京~♪

藤山一郎『東京ラプソディ』

(……申し上げますと、このブログを書いている現在、東京は曇のち雨、気温11度であり、春には遠い気候です。室内なのに上着が手放せません。何ならストーブ点いてます)

というわけで春に聴くなら昭和歌謡、どうせ聴くならSPレコードで戦前・戦後の雰囲気を味わいましょう。朗々とした男性歌唱、艶やかな女性歌唱……今現在のJ-POPにはない魅力だと思います。

SPレコードいろいろSPレコード・SP盤は直径10インチ(約25.4cm)前後で、蓄音機で再生するレコードです。重くて固く割れやすいSP盤は、1950年代に薄くて軽くて割れにくいビニール盤に取って代わられますが、現在でもファンやマニアがいます。

 それでは当店にあるSP盤の一部をご紹介します。

三橋美智也

三橋美智也『おさげと花と地蔵さんと』 キングレコードの全盛期に “キング三羽ガラス” の一人として絶大な人気を誇った元祖 “ミッチー” こと三橋美智也です。幼い頃から民謡歌手として鍛え上げられた実力を持ち、1983年にはなんと、日本の歌手として初のレコードのプレス枚数が1億枚を突破。日本歌謡界の超大物です。こちらの『おさげと花と地蔵さんと』、端正な顔写真付きのカラーレーベルが何ともレトロポップで惹かれます。

藤山一郎

藤山一郎『夢淡き東京』『青い山脈』『丘を越えて』等で有名な国民的歌手。先ほど私が歌った『東京ラプソディ』も、藤山一郎の歌唱で知られた名曲です。格調高い歌声で広く国民に愛され、1992年には国民栄誉賞を受賞しました。矢野顕子が『丘を越えて』のカバーを藤山一郎本人の前で披露する機会があった時、まるで教科書のごとく正確な歌唱法の藤山は、大胆すぎるほど自由な矢野の歌い方に激怒した、という逸話が残っていますが、ホントかな? この『夢淡き東京』は今はなき、素朴だった頃の東京への郷愁を歌っています。

渡辺はま子

渡辺はま子『雨のオランダ坂』横浜出身、名前の通り “ハマっ子” で、美貌と美声で知られた渡辺はま子。『忘れちゃいやよ』で歌われる歌中の「ネエ…」の部分がなんとも艶っぽく、その後 “ネエ小唄” と呼ばれる類似曲が生まれるきっかけとなります。しかしその内容が時の政府から “あたかも娼婦の嬌態を眼前で見るが如き歌唱” との注意を受け、発禁の憂き目に。その後は『蘇州夜曲』『何日君再来』などチャイナソングで愛されました。この『雨のオランダ坂』は長崎のオランダ坂を舞台にしたマドロス歌謡です。

他にも霧島昇、小畑実、二葉あき子、東海林太郎などのSP盤がございます。ヤフオク!出品中の当店のSP盤はこちらのページ(ヤフオク!)からお求めください。

当店では、SP盤や、レトロ雑貨の出張買取をお待ちしております。どうぞお気軽にご相談、お問合せください!

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店員T

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基本なんでも広く浅く。たまに楽器も触ります。